実機解説：昭和16年12月、陸軍は中島飛行機に対し、ｷｰ44に勝る速力と上昇力及び、ｷ-43程度の運動性と航続距離を備えた、米英の第一線戦闘機よりも優れた性能の ｷ-84 の試作を内示した。中島では、小山悌技師を設計主務者とし、構造はｷ-43、ｷ-44の経験をもとにし、両機の特徴を取り入れた。昭和18年3月、中島は世界最速戦闘機として試作1号機を完成、最大速度は実測624ｋｍ/hを記録した。昭和19年4月、大東亜決戦号と称して制式採用され、四式戦闘機「疾風」と命名された。「疾風」は約3,500機に達する生産機数にもみられるように、傑作機としての地位は不動で、アメリカ側のテストでも、きわめて優れた設計、性能であることが認められた。ｷ-117は、エンジンを大馬力のハ44-13型（離昇2,400馬力）に換装した性能向上型。主翼を1.5m2広げ高高度性能の向上を図ったが、設計中に終戦。キ84Nとも称した。

実機データ：
全長： 10.177 m
全幅： 12.30 m
自重： 3,540 kg
動力： ハ-44-14 空冷複列星型18気筒エンジン
離昇出力： 2530HP
最大速度： 670 km/h /高度5,820 m
実用上昇限度： - m
武装： 20mm機関砲×4, 250kg爆弾×2、800ｋｇ爆弾X1

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A&Wモデルス 1/144 中島 キ-117 (キ-84N） 試製性能向上機 レジンキット AW144078★