カント Z.501 ガビアーノ（Gabbiano）は、第二次世界大戦前にイタリアのカント社（カンティエーリ・リウニーティ・デッラドリアーティコ）で開発された飛行艇です。1934年に初飛行を行い、主に洋上哨戒、長距離偵察、船団護衛、海上救難などの任務に使用されました。

Z.501は高翼中央艇体の飛行艇で、木製の機体に布張りが施されていました。主翼の中央部に大きなエンジン・ナセルが設置され、そこにイゾッタ・フラスキーニ・アッソエンジンを1基搭載していました。
このエンジン・ナセルの後方には後部上方防御用の銃座が設けられており、これが本機の外観上の大きな特徴となっていました。

Z.501はその優れた航続距離と扱いやすさから、第二次世界大戦中も多くの任務で活躍しました。戦後も一部の機体が対潜哨戒や海上救難任務に使用され、最後の機体は1949年にスクラップとなりました。

イタレリ 1/72 カント Z.501 Gabbiano プラモデル IT0112