昭和16年、陸軍はク-8中型輸送滑空機の試作を日本航空工業(後の日本国際航空工業)に命じた。同社では、製作中のキ-59輸送機から発動機を取り除き改修したものを実験用滑空機として、16年7月に完成、これをク-8-Iと称した。実験の結果、各部を改修した改造型のク-8-IIとして、本格的な輸送用滑空機に再設計された。日国航空工業では、笹尾庸三技師を設計主務者とし、大量生産化を考慮して、翼は各地の分工場で生産しやすい木製骨組に合板及び羽布張り、鋼管溶接骨組に羽布張り、機首部は半球形の窓を持つ軽金属版覆いとした。この先端前面の窓は、曳航機を見るためのもので、機首部は操縦席ごと90°折り曲げ、車輌や火砲などはここから出し入れ、人員は胴体左側の出入り口で行われた。機体各部の生産は日国航空工業平塚工場のほかに各地の紡績工場などで行われ、それらの組立ては主に各地の陸軍飛行場でなされた。この現地組立てによって終戦までの生産数は619機に達している。
A&Wモデルス 1/144 陸軍 四式特殊輸送機 (日国 ク-8)レジンキット AW144084★
販売価格 |
4,554円(税込)
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型番 |
AW144084 |
定価 |
5,060円(税込) |
在庫状況 |
在庫あります(予約品は予約可です) |